事務所

居住用財産譲渡の特例「継続して生活拠点として使用が争点」について

税のしるべ第3351号より

 土地家屋を譲渡し、その譲渡に係る譲渡所得について請求人が居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例を適用した所得税等の確定申告をしたところ、原処分庁が同家屋は請求人が居住の用に供している家屋ではないから同特例を適用することはできず、また請求人は同家屋に居住していたかのような外形を作出したとして更正処分および重加算税の賦課決定処分を行った。

 これを不服とした請求人が処分の取消しを求めていた事案で、国税不服審判所は、同家屋はある程度の期間継続して生活の拠点として使用していたとは認めがたい使用状況であったなどとして請求人の主張を退ける裁決を下した。

(平成30年6月14日付、非公開裁決)

※上野動物園シリーズ

  • 2019.03.09 Saturday
  • 17:40

事務所

教育資金の一括贈与非課税措置(贈与残額の相続財産への加算の見直し)について

 平成31年度税制改正大綱では、教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置について、贈与から3年以内に贈与者(祖父母等)が死亡した場合、受贈者(孫等)が学校等に在学中である場合又は教育訓練給付金の支給対象となる教育訓練を受講している場合を除き23歳以上であれば、贈与残額を相続財産に加算する見直しを行った。

 この相続開始前3年以内の贈与財産の加算については、平成31年4月1日以後に贈与者が死亡した場合に適用される。ただし、経過措置が設けられており、平成31年3月31日までに同措置の適用を受けた部分については相続財産に含めない。

※上野動物園シリーズ

  • 2019.02.01 Friday
  • 16:37

事務所

平成31年度税制改正大綱について

12月14日に平成31年度税制改正大綱が決定しました。

主な改正のうち3点ほどの概要について

1、個人事業者の事業承継税制(相続税・贈与税)の創設

〜蠡垣

 H31年1月1日からH40年12月31日までの相続等で、認定相続人(承継計画(※1)に記載された後継者で経営承継円滑化法の認定を受けた者)が相続等で特定事業用資産(※2)を取得し事業を継続していく場合には、担保の提供を条件に、認定相続人が納付すべき相続税額のうち、相続等で取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税の納税を猶予する。

 認定相続人は、相続税の申告期限から3年毎に継続届出書を税務署長に提出しなければならない。また、この納税猶予の適用を受ける場合には、特定事業用宅地等について小規模宅地特例の適用を受けることができない。

 ただし、認定相続人が死亡時まで特定事業用資産を保有し事業を継続した場合等には、猶予税額の全額を免除する。なお、認定相続人が特定事業用資産に係る事業を廃止した場合等には、猶予税額の全額を納付する。

(※1)H31年4月1日からH36年3月31日までに都道府県に提出する、認定経営革新等支援機関の指導及び助言を受けて作成された特定事業用資産の承継前後の経営見通し等が記載された計画

(※2)被相続人の事業(不動産貸付事業等を除く)の用に供されていた土地(面積400屬泙任良分)、建物(床面積800屬泙任良分)及び一定の減価償却資産で青色申告書に添付される貸借対照表に計上されているもの

贈与税

 認定受贈者(18歳(H34年3月31日までの贈与は20歳)以上の者)が、H31年1月1日からH40年12月31日までの間に、贈与により特定事業用資産を取得し、事業を継続していく場合は、担保の提供を条件に、認定受贈者が納付すべき贈与税額のうち、贈与により取得した特定事業用資産の課税価格に対応する贈与税の納税を猶予する。

 

2、民法(相続法)改正に伴う税制措置

 H30年7月に公布された民法及び家事事件手続法の一部改正法に伴い、新たに創設された配偶者居住権(※)や特別寄与料に対する課税など相続税等について所要の改正を行う。

(※)建物の時価−建物の時価×(残存耐用年数−存続年数)/残存耐用年数

           ×存続年数に応じた民法の法定利率による複利現価率

 

3、住宅ローン減税の控除期間3年延長

 消費税率10%が適用される住宅取得等をして、H31年10月1日からH32年12月31日までの間に居住の用に供した場合に、住宅ローン控除の適用期間を3年延長。適用年の11年目から13年目までの各年の控除額については、以下のいずれか少ない金額とする(一般住宅の場合)。

―斬霄敍金等の年末残高(4,000万円を限度)×1%

◆冥斬陲亮萋静の対価の額又は費用の額−当該住宅の取得等の対価の額又は

      費用の額に含まれる消費税額等〕(4,000万円を限度)×2%÷3

  • 2018.12.25 Tuesday
  • 18:44

事務所

来年1月4日からQRコード利用の納付・ダイレクト予納開始について

 納税者利便の向上を目的に、来年1月から『QRコードを利用したコンビニ納付』が可能となる。自宅等でパソコンやスマートフォンを使って国税庁HPからQRコードを作成し、コンビニ(LoppiかFamiポート端末設置店舗のみ)でQRコードを読み取らせ、納付書を出力し、現金での納付が可能となる(30万円以下まで)。

 また、納付見込金額について、あらかじめ納付日と納付金額等を登録しておくことで、登録した納付日に預貯金口座から振替により納付(予納)することができる『ダイレクト納付を利用した予納』も来年1月からスタートする。

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  • 2018.12.25 Tuesday
  • 17:16

事務所

同族会社の株式移転「時価より払込金額が低く処分は適法」について 

 非上場の同族会社で取締役を務める審査請求人が同社から自己株式を関与税理士の助言に基づく金額で取得したところ、原処分庁が株式の移転は時価よりも低い払込金額でなされ、株式の時価と払込金額との差額につき賞与の支払を受けたものだとして所得税等の更正処分等を行った。

 これに対し処分の取消しを求めていた事案で、国税不服審判所は請求人が同社株式を低い対価で取得したものと認定。その結果、請求人は株式の価額と払込金額との差額に相当する経済的利益を享受したものと認められるとし、処分は適法だと判断した。

(平30.3.1 札幌(所)平29-8)

※北千住駅近辺にて

  • 2018.12.25 Tuesday
  • 12:03